認知症の祖母の家が大変なことに!片付けのポイントと反省点をご紹介

認知症とは記憶力や判断力が低下して、日常生活を送れなくなる疾患のことです。
認知症にはさまざまな症状がありますが、片付けができなくなる方も多くいらっしゃいます。
筆者の祖母も認知症になり、散らかった家の中でいつも探し物をするようになりました。
実際に祖母の家を片付けた経験から学んだことをご紹介したいと思います。

認知症あるある?片付けすぎて物がなくなる現象

祖母はあるときから「〇〇がない」とか「夜中に泥棒が入って△△を盗られた」とか訴えるようになりました。

当初はそこまで頻繁ではなかったため、「またまたー」と受け流していたのですが、あるとき「ないない!」と、鬼の形相で財布や通帳などを探している祖母がいました。

結局そのときは祖母と一緒に探して、普段使っていない戸棚から財布や通帳を入れた巾着袋が出てきて一件落着。

しかし、「〇〇がない」という訴えはほぼ毎日続きます。

その後様子を見ていると、祖母は「物を盗られないように」と、自分で貴重品などを片付けていてどこに保管したのかを忘れてしまうようでした。

つまり、犯人は祖母自身なのですが、かなり巧妙に隠すため祖母本人も家族も、どこに何があるのかわからなくなっていまします。

参考URL:厚生労働省「認知症とは」 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_recog.html

施設入所後認知症の祖母の家を片付ける

認知症と診断されてすぐに訪問介護などを利用すれば、家の片付けをしてもらえたのかもしれません。
けれども、祖母は他人に家に入られるのを極端に嫌がっていたため、デイケアを週に1回利用する程度でした。

暑い夏の日、エアコンを自分で入れられなくなった祖母が一人暮らしするのは危険だということになり、施設に入所することになりました。
祖母の入所後家族と一緒に祖母の家に入り、初めて本格的に片付けをしました。
部屋にあふれる大量の物を処分する作業がほとんどでした。

認知症の祖母宅を片付けたときに気づいたポイント

以前の祖母はどちらかというときっちり片付けするタイプ。
もったいない精神が旺盛だったため家に物は多いのですが、収納もたくさんあるのでいつもそれなりに片付いていました。

しかしながら、認知症になった祖母の家は、想像していた以上にめちゃくちゃでした。

・庭にあったはずの1030kg程度の鉢植えがなぜか2階和室に並んでいる

・ベッドマットの下から衣類や通帳が出てくる

・貴重品が入っていそうな化粧箱には、広告の裏を利用したメモが大量に入っている

・部屋のいろいろな場所からリモコンが出てくる

などなど、挙げるとキリがありません。

思わぬところから思わぬものが出てくるため、片付け中は気が抜けませんでした。
捨てようと思ったチラシの束から1万円札が何枚も出てきたり、古布に間に鍵が挟まっていたり。

片付けのポイントとしては、先入観を捨ててすべての物の中身をチェックしたうえで処分や片付けをすること。
気の遠くなるような作業でした。

片付けをして感じた反省点

普段から物を減らしておけば良かった

もったいない精神で物を捨てられなかった祖母。

認知症になる前から少しずつ物を減らしていたら、祖母が「〇〇がない」と探しまわることも減ったのではないかと思いました。


家族がいる場合は総出で片付けたほうが良い

相続に関係する家族がいる場合、総出で片付けたほうが良いと思いました。
物を処分するときに、必要か不要かという判断をその場でできるからです。
我が家の場合、判断に困ったのは大量の着物や写真アルバムなど。
遠方に住んでいる伯父伯母に確認してもらうまで、処分ができませんでした。


無理をしないで業者に頼むのも手だったかも

祖母の家の片付けは丸1日行っても終わりませんでした。
大量のゴミを2階から1階へ下ろしたり重いものを持ち上げたりと、想像以上に疲れました。
全部自分たちでやろうとしないで、業者に依頼するのも選択肢の1つだったと思います。

まとめ

認知症になった祖母の家を片付けたときの体験談をお伝えしました。
認知症は65歳の5人に1人はかかる病気と言われています。
祖母の経験があってから、片付けに苦労した私の両親は現在生前整理に勤しむようになりました。
私も両親の家を片付けるときは業者に依頼しようと思っています。

参考URL:厚生労働省「認知症」 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_recog.html

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